ビッグイシュー:日本語による概要

      (英国スコットランドを中心とする実際の活動例) by 佐野章二

       ホームレスの仕事をつくる―英国「ビッグイシュー」誌の試み

ホームレスの人の仕事をつくる仕事―雑誌『ビッグイシュー関西』の試み(概要)

 

T.ビッグイシュー関西とは?

 『ビッグイシュー』は英国で大成功し世界(24の国、50の都市・地域)に広がっている、ホームレスの人しか売り手になれない魅力的な雑誌のことです。(3頁参照)ビッグイシューの使命はホームレスの人たちの救済チャリティではなく彼らの仕事をつくることにあります。

関西の場合、野宿生活者の約8割は働いており、過半数の人は仕事をして自立したいと思っています。ビッグイシュー関西は彼らが働くことで収入を得る機会を提供します。具体的には月2回発行する雑誌の販売業に携わっていただき、定価200円の6割120円)を彼らの収入とするものです。立ち上げ時(夏又は初秋予定)の売上目標は販売者1人1日当り50冊売って6,000円、月に8日働くと5万円程度となり、簡易宿泊所の代金(月3万円余)をカバーできます。

 市民が雑誌を買い彼らの顧客になれば、彼らの働くチャンスを広げ、ひいては彼らとの交流が社会全体の再生にも寄与する、と私たちは信じています。私たちは、社会問題の解決にチャレンジする社会的企業(「ビジネスの戦略を用いて社会的な病弊と戦う,新しい種類のダイナミックな起業家」(タイム誌)による組織/ビッグイシュー日本は有限会社)でありたいと考えています。

 

U.雑誌『ビッグイシュー関西』の4つのコンセプト

1.関西と世界をクロスする国際雑誌―世界のビッグイシュー・ネットワークと国内記事をクロスする

2.若い人が時代を踏み台にできる情報提供雑誌―世代間の不公平などを若い世代側から取り上げる

3.多様な“普通”を表現する人間雑誌―特異なものを重視し世代をこえた人々の多様な“普通”を描く

4.意外性を極めるポストエンタテインメント雑誌―アート、面白さ、意外性、美しさを楽しむ

 

V.『ビッグイシュー関西』の編集方針

 若い世代の人々が社会的なマイナス条件をプラスに転換し、今という激動の時代を踏み台にして生きることができるよう、若い世代の生活や生き方にかかわる切実かつ緊急な問題や、また、生き方の巾を広げられるよう、あらゆる世代の人々の多様な普通さを、ユーモアと国際的視野をもって取り上げることを基本的な考えとします。

1.雑誌のスタイルは、国際ストリート雑誌 『ビッグイシュー日本版』、読者層は20代〜30代前半を中心に想定、A4カラー32頁、価格200円、当面は月2回発行します。

2.雑誌の誌面は国際記事、特集記事、エンタテインメント記事の三本柱で構成。記事は誌面

 の各々約3分の1とします。

3.社会的話題や注目を集めるテーマや記事を、積極的に企画していきます。

4.国際的連携企画として、INSP(ビッグイシューの世界ネットワーク)や英国『ビッグイ

 シュー』などと国際キャンペーンを共同で組みます。

5.広告については、ビッグイシューの考え方に共感して頂ける企業、例えば、すでに英国で

『ビッグイシュー』を支援している企業をはじめ、社会問題の解決に関心の高い企業、セイフティネット関連や若者を主な顧客にする企業、エンタテインメントなどの企業、大学や英語学校、NPO・NGOなどにお願いしたいと考えています。

 

アジア地域で初めての『ビッグイシュー』を発刊するため、多くの市民の方にご参加いただきたいと考えています。創刊パトロンや「ビッグイシュー日本版を支える会」へのご参加をはじめ、あなたのサポートをよろしくお願いします。お問い合わせはビッグイシュー(担当:佐野章二 TEL&FAX:06-6531-5639/メールbigissuejapan@ybb.ne.jp)まで。